定期的に定額を投資すると利益が出る
2022/06/11

今年度から(?)高校で(?)投資の授業が始まっているということで、 以前理屈を知って感動したことを書いてみたいと思います。 一言でいうと定期的に定額で株を買うと利益が出るという方法です。 以前というのはかなり前ですが、それでも私がこれを知ったのは社会人になってからです。 今なら高校で習うということでしょうか。羨ましいですね。
株の基本は安く買って高く売る
やや乱暴かも知れませんが、株は買って売って利益を出すものです。 例えば1500円の株を買ったとして、 株価が1500円→2000円→1500円→1000円→1500円と推移した場合に、 うまく2000円のタイミングで売れば利益が出ますが、 1000円のタイミングで売ると損失が出ます。
時期 | 株価 | 行動 |
---|---|---|
2月 | 1500円 | ここで買って |
3月 | 2000円 | ここで売れば利益になる |
4月 | 1500円 | |
5月 | 1000円 | ここで売れば損失になる |
6月 | 1500円 | ここで売れば±0円 |
この例では株価は平均1500円で、最初と最後も1500円ですので、利益を出すのは難しいように感じます。ところが…
定期的に定額で買えば株価が上がらなくても利益が出る
前記株価で例えば毎月6000円で2月から5月まで買って6月に売ってみます。
時期 | 株価 | 売買 | 数 | 金額 | 損益 |
---|---|---|---|---|---|
2月 | 1500円 | 買 | 4株 | 6000円 | |
3月 | 2000円 | 買 | 3株 | 6000円 | |
4月 | 1500円 | 買 | 4株 | 6000円 | |
5月 | 1000円 | 買 | 6株 | 6000円 | |
6月 | 1500円 | 売 | 17株 | 25500円 | +1500円 |

なんということでしょう。利益が出ました!
理屈としては、安いときに多く、高いときに少なく買うことで、平均取得単価が下がる、ということになります。 この理屈を理解したときは本当に感動しました。 これなら高度な知識は不要ですし、積立定期預金の感覚だなあと。
比較のため定期的に定数買ってみる
比較のために定期的に定数購入する例も記載します。利益は出ません。 それはそうかなと。こちらの方が直感的だと思います。
時期 | 株価 | 売買 | 数 | 金額 | 損益 |
---|---|---|---|---|---|
2月 | 1500円 | 買 | 4株 | 6000円 | |
3月 | 2000円 | 買 | 4株 | 8000円 | |
4月 | 1500円 | 買 | 4株 | 6000円 | |
5月 | 1000円 | 買 | 4株 | 4000円 | |
6月 | 1500円 | 売 | 16株 | 24000円 | ±0円 |
それでもリスクはある
定期的に定額を投資するのは安定して利益が出せる方法だと思います。 しかしそれでもリスクはありますので念のために記載しておきます。 証券会社に払う手数料があるというのもありますが、、、
右肩下がりだと利益は出ない
右肩下がり、つまり株価が下がり続けてしまうと利益を出すことはできません。 株を買って売るというスタイルの場合は株価は上がってもらわないと困りますね。
時期 | 株価 |
---|---|
2月 | 1500円 |
3月 | 1400円 |
4月 | 1300円 |
5月 | 1200円 |
6月 | 1100円 |
倒産はまずい
それよりまずいのが倒産です。株券が一瞬にして価値のない紙切れになってしまいます。
時期 | 株価 |
---|---|
2月 | 1500円 |
3月 | 2000円 |
4月 | 1500円 |
5月 | 1000円 |
6月 | 0円 |
0円にならない場合や、すぐには0円にならない場合もあるかも知れませんが、いずれにしても倒産する会社の株の購入は避けたいところ。 まあそれがわかれば苦労はしないのですが。
まとめ
定期的に定額で株を購入すると、平均株価が変わらない状態でも利益が出る理屈を紹介しました。 繰り返しになりますがこれを理解したときは感動でした。ホント。
この方法はどうやらドルコスト平均法と呼ばれているようです。 これ以外にもプロの方々は様々なテクニックを持っていて、それらを駆使して提供してくれているのが投資信託なのでしょう。 ですから素人が投資するなら投資信託の方が良いのかなあと思ったりもします。
しかし、もし好きな会社があれば、こうして少しずつ株を買っていくことで、比較的リスク少なく株主になれます。 投資は応援でもあると思いますので、活用してみるのも良いと思います。
補足
・株の売買は最低数が決まっていて通常100株単位です。議決権を行使できる株主になるためには最低数を保有している必要があります。・4株など少量を購入するには証券会社にその仕組が用意されている必要があります。
・定期的に定額で買う仕組みを用意している証券会社もあります。
・倒産は法律用語では無いそうですが、わかりやすいので使用しました。
・画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseのNoto Sans Japaneseを使用しております。
カテゴリー:資産運用
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