オーディオコーデック
2025/02/15

先日の記事で、 ハイレゾ・ロスレス音源に対応している Apple Music に入ったことを書きました。 パソコンの音質は向上しましたが、 せっかくですので、普段使用しているスマートフォンと完全ワイヤレスイヤホンの組み合わせで音質を向上させたいところです。
その準備として、本記事では、オーディオコーデックについて紹介します。

オーディオコーデック
Bluetoothの無線で音楽を送受信するためには、現在の技術ではデータ圧縮が必要です。 圧縮伝送方式はオーディオコーデックなどと呼ばれます。 代表的なものに以下があります。 端末の対応状況も記載します。
コーデック | 音質 (最大) | iPhone | Android |
---|---|---|---|
AAC | 高(*) | 対応有り | 対応有り |
aptX | 高+ | 非対応 | 対応有り |
LDAC | 高++ | 非対応 | 対応有り |
AAC
AACは、iPhoneが採用している高音質のオーディオコーデックで、 現時点では、多くの無線イヤホンが対応していると思います。
本記事では、AACより高音質のオーディオコーデックを探す話を展開しますが、 AACは充分に高音質のコーデックです。 Apple社は AAC より上位のコーデックに対応していないので、おそらくこれで十分だと考えているものと推測します。
本記事を書くために改めて調べてわかったのですが、 Wikipediaによると、サンプリング周波数96kHzステレオ音源で1152kbpsまで対応してそうです。 仕様上は最高スペックに見えますね。
ただし現 iPhone は 48kHz が最大なので、ステレオで 576kbps が最大のようです。 可変ビットレートであり、生成AIに聞くと実際には 320kbps 程度と言われますので、実際にはここまで高くないことが多いのかも知れません。
aptX
aptX は、AAC より多いデータ量に対応した、すなわし高音質に対応したオーディオコーデックです。 「あっぷえっくす」と読むようです。
ノーマルの aptX 以外に、低遅延の aptX LL、高音質の aptX HD および、それらを複合した aptX Adaptive があります。 aptX HD のビットレートは 576kbps 固定とのことですので、仕様上は iPhone が用いる AAC の最大値と同水準、 実質は aptX HD の方が上の可能性がありそうです。
LDAC
LDACは最大ビットレート990kbpsで、ハイレゾを謳ったコーデックです。 仕様上は、現状の Bluetooth 無線環境で音を聴くとしたら最高音質です。
ビットレートとは
ビットレートは、データ転送の速度を表します。 単位は bps 。 Bit Per Second。 1秒間に転送されるビット数です。
ビットはデータの最小単位
ビットはコンピューターが扱うデータの最小単位です。 0または1の2通りが表現できます。 990kbpsですと、毎秒990,000個の1または0を転送することを意味します。
なおデータ量の単位にはビット以外にバイトもあります。 この2つは関連性があり、1バイトは8ビットです。
最高音質で聴きたい
さて、今回は可能な限りの最高音質で聴きたいので、完全ワイヤレスイヤホンをLDAC対応に変更したいです。 ただし私は iPhone 利用者のため、LDACで Bluetooth の無線を飛ばす方法も検討が必要です。 Android に変更することも考えましたが、使い慣れた iPhone を手放すのは躊躇します。 そのため、以下を探すことにしました。
- LDAC対応の完全ワイヤレスイヤホン
- iPhone の音声出力を LDAC でワイヤレスイヤホンに無線で飛ばす機器
それぞれ記事を分けて紹介します。
まとめ
本記事では、スマートフォンと完全ワイヤレスイヤホンのセットで、 より高音質で聴くための準備として調べた、オーディオコーデックについて紹介しました。 完全ワイヤレスイヤホンの話に続きます。
補足
・本記事で紹介した各製品は各社の登録商標または商標と思いますが「®」「™」等の表記はしておりません。・本記事で紹介した内容は確認した当時のものです。その後変更されている可能性があります。
・画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseのNoto Sans Japaneseを使用しております。
カテゴリー:オーディオ推し
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