レベル6:本格的な1手詰【自動生成☆詰将棋】
2025/07/26

詰将棋(将棋のルールを利用したパズルゲーム)を自動生成するWebアプリケーションを作りました。 本記事はレベル6:本格的な1手詰です。 ついにすべての駒が登場するため、将棋初心者から初級者へ向けての棋力向上に役に立つでしょう。 最短手数ですので、初心者の方も楽しめると思います。ぜひ遊んでみてください。
本記事の後半では、技術解説として、合い利かずの判定方法について解説しています。 ぜひご覧ください。

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遊んでみよう! レベル6:本格的な1手詰
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自動生成☆詰将棋は、自分が楽しめる問題レベルを選択することをおすすめします。 レベルを変更する場合は以下からご確認ください。
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詰将棋アプリの遊び方・操作方法
本Webアプリケーション【自動生成☆詰将棋】の操作方法を説明します。
[操作方法] 駒の動かし方

動かしたい駒をクリックまたはタップし、続けて動かしたい先のマスをクリックまたはタップすることで、1手指すことができます。 それにより詰みの状態になれば、成功です。
[操作方法] 問題(詰将棋)の更新

更新ボタンをクリックまたはタップすると、詰将棋の問題が更新されます。 今の問題は消えてしまいますのでご注意ください。
[操作方法] やりなおし(進む・戻る)

戻るボタンをクリックまたはタップすると、手を戻すことができます。 進むボタンで再確認することができます。
[操作方法] 正解を見る

解ボタンをクリックまたはタップすると、正解を見ることができます。
正解に対しても、戻るボタンと進むボタンで再確認することができます。
[操作方法]問題(詰将棋)のURLをコピー

urlボタンをクリックまたはタップすると、現在表示されている問題のURLをコピーします。
コピーされたURLに移動すると、自動生成☆詰将棋シリーズの詰将棋ソルバーで、 現在の問題およびその解答を確認することができます。 繰り返しプレイしたい問題の保存や、お気に入りの詰将棋の共有にご利用ください。
手数制限について

1手詰の問題は、1手で詰ませられれば正解ですが、3手で詰ますなど、手数をオーバーすると失敗です。
3手詰の問題も、3手で詰ませられれば成功、そうでなければ失敗です。
一般的な詰将棋は、何手かかっても王手の連続で詰めば正解ですが、 本記事では指定手数以内に収める必要があります。 ご注意ください。
SOLVER
詰将棋(つめしょうぎ)とは?将棋初心者向け基本ルール
詰将棋は、将棋ルールの範囲内で、王手をかけ続けて、詰みの状態にするパズルゲームです。
将棋のルール
将棋は、先手と後手が対戦し、交互に指して(さして=自分の駒を1つ動かして)、先に相手の王将を取った方が勝ちというルールのゲームです。
駒ごとに動ける場所が決まっています。
自分の駒を動かした先に、相手の駒があれば、その駒を取ることができます。
王手(おうて)
次に相手の王将が取れる状態のことを、王手といいます。
金は矢印の方向に動けるため、この図は、王手がかかっています。
王手の解除と詰み(つみ)
王手に対しては、この図のように、逃げるか、王手をかけられている駒を取るなどして解除すれば、ゲームを続けられます。
しかし、王手を解除できなければ、その時点で終了です。 実際に王将が取られるところまでは指しません。
王手をどうやっても解除できない状態のことを、詰みといいます。
離れマスへの王手
長距離を動ける駒は、この図のように離れたところから王手をかけることができます。
合駒(あいごま)による王手の解除
長距離を動ける駒に、離れたところから王手をかけられた場合、間に駒があれば、王手を解除することができます。 このように間に駒を置くことを、合駒といいます。
後手(玉側)の持ち駒から合駒を打つことで、長距離動ける駒の、離れたマスからの王手を解除することができます。
後手の持ち駒
駒種
合計数
金
4
銀
4
桂
4
香
4
飛
2
角
2
歩
18
詰将棋では、後手は、問題に登場しない駒をすべて持ち駒として持ちます。(先手玉は除く)
将棋で使用される各駒の合計数は、この表の通りです。
合い利かず(あいきかず)とは
ところで、この図の王手に対しては、合駒の意味がありません。
このように、手数を引き伸ばすだけの駒のことを「無駄合い」、 有効な合駒が効かない詰みの状況を「合い利かず」と呼びます。
将棋のルールでは、無駄に合駒を打つこともできますが、 詰将棋では、無駄合いを打つ前の状態で詰みが確定します。 後手が無駄に手数を引き伸ばすことは、できません。
合い利かず(あいきかず)の1手詰
少し複雑なので、もう少し例を見ていきましょう。
図は、合い利かずを利用した1手詰の問題です。
この問題は、この図のように動くことで、詰みになります。
香と玉の間に3マスありますが、どこに合駒しても取られるだけの無駄合いで、合い利かずの詰みです。

ここは詰将棋の中でも複雑なところなので、本アプリケーションでは補助情報として、画面上部に「合い利かず」と表示しています。 参考にしてください。
各駒の動かし方と詰みのパターン
駒はそれぞれ、動ける場所が決まっています。
本セクションではまず、全駒共通の指し方を解説し、駒ごとの動かし方は後述します。
盤上の駒の動かし方
盤上の駒は、動ける先が空いているか、相手の駒のある場所なら、動くことができます。
もし相手の駒があれば、それを取って、自分の持ち駒にします。
持ち駒の打ち方
持ち駒は、駒の種類によらず、盤上の好きな空きマスに打つことができます。
ただし、詰将棋ではそれにより王手をかける必要がありますので、打てるマスは、そこ駒がそこにいることで王手がかかる場所に限られます。
なお、相手の駒があるマスへは打てません。 つまり持ち駒を使用して直接取ることはできません。
駒の成り方
盤上の駒を動かすときに、移動元または移動先が相手陣地に入っていると成ることができます。 盤上の、奥の3行が相手陣地、手前の3行が自分の陣地です。
成る場合は成(なり)、成らない場合は不成(ならず)といいます。 成るか成らないかは、指している手番の人が選択します。
成ることで、駒の動ける範囲が変わります。 具体的には、個別の駒の動かし方をご確認ください。
なお、玉と金は成ることができません。 また、持ち駒からいきなり成の状態で打つことはできません。
玉(ぎょく)の動かし方
玉の動ける範囲
玉は、全方向に一歩ずつ動けます。
玉は、前記の王将のことです。 人間同士の対戦では強い人が王(おう)=王将(おうしょう)、その相手が玉(ぎょく)=玉将(ぎょくしょう)を使用するという慣例はありますが、 ルール上は同じ駒です。
当ブログの「自動生成☆詰将棋」シリーズでは「玉」で統一します。
金(きん)の動かし方と詰みの例
金の動ける範囲
金は、斜め後ろ以外に一歩ずつ動けます。
頭金による詰みの例
金は、後ろに行き場の無い相手玉の正面あると、相手玉は行けるところが無いため、その金が取られても取り返せる状態にあれば、詰みになります。 これが詰将棋の基本の形で、頭金(あたまきん)と呼ばれます。
金による詰みの例
また、金は前方および横に動けるため、図のような詰みの形があります。
銀(ぎん)の動かし方と詰みの例
銀の動ける範囲
銀は、前3箇所と、斜め後ろに一歩ずつ動けます。
成銀(なりぎん)の動ける範囲
銀は成ると成銀になります。
成銀は赤字の全で表されます。動かし方は金と同じです。
銀による詰みの例
銀は前方および、すべての斜め方向に一歩ずつ動けるため、図のような詰みの形があります。
例1は成っても成らなくても詰みますが、例2は不成にしないと王手がかかりません。
桂(けい)の動かし方と詰みの例
桂は桂馬(けいま)と書くことも多いです。 自動生成☆詰将棋では桂で統一します。
桂の動ける範囲
桂は、横1マス前2マス離れたところに1歩動けます。
自分や相手の駒に遮られていても、飛び越えられます。 トリッキーな動きになります。
成桂(なりけい)の動ける範囲
桂は成ると成桂になります。
成桂は赤字の圭で表されます。動かし方は金と同じです。
桂による詰みの例
桂は、玉の動けない範囲から王手ができ、駒を飛び越えることができるため、例1のように、駒ひとつで詰ますことが可能です。 相手陣地では、成ることで、金と同様の詰み筋があります。
香(きょう)の動かし方と詰みの例
香は香車(きょうしゃ)と書くことも多いです。 自動生成☆詰将棋では香で統一します。
香の動ける範囲
香は、前方に長距離動けます。
途中に相手の駒があれば、その駒を取ることができます。 ただし動ける範囲はそこまでです。
途中に自分の駒があれば、動けるのはその手前までです。
成香(なりきょう)の動ける範囲
香は成ると成香になります。
成香は赤字の杏で表されます。動かし方は金と同じです。
香による詰みの例
香は、前方長距離を動けるため、例1のように、玉の頭から王手をすることで、相手玉は後ろに引けません。 また例2のように、遠くから成り込んで詰ますこともできます。
飛(ひ)の動かし方と詰みの例
飛は飛車(ひしゃ)と書くことも多いです。 自動生成☆詰将棋では飛で統一します。
飛は動ける範囲が広く、駒のサイズも大きいため、大駒と呼ばれます。
飛の動ける範囲
飛は、前後左右に長距離動けます。
途中に相手の駒があれば、その駒を取ることができます。 ただし動ける範囲はそこまでです。
途中に自分の駒があれば、動けるのはその手前までです。
龍(りゅう)の動ける範囲
飛は成ると龍になります。
竜や龍王(りゅうおう)・竜王などとも書きますが、本記事では龍で統一します。
駒は赤字の龍で表されます。動かし方は、飛の動きに加えて、斜めに1歩ずつ動けます。
飛による詰みの例
飛は、前後左右に長距離を動けるため、例1のように、玉の隣から王手をすることで、相手玉は離れるようには逃げられません。
また例2は、実践でも見かけます。 飛の横利きを利用して、後ろから金で王手をかけて追い込んでいき、玉が飛の方に戻ってきたところを龍に成って詰まします。 覚えておいて損の無い形です。
角(かく)の動かし方と詰みの例
角は動ける範囲が広く、駒のサイズも大きいため、大駒と呼ばれます。
角の動ける範囲
角は、斜めに長距離動けます。
途中に相手の駒があれば、その駒を取ることができます。 ただし動ける範囲はそこまでです。
途中に自分の駒があれば、動けるのはその手前までです。
馬(うま)の動ける範囲
角は成ると馬になります。
駒は赤字の馬で表されます。 動かし方は、角の動きに加えて、前後左右に1歩ずつ動けます。
角による詰みの例
角は、斜めに長距離を動けるため、例1のように、離れた場所から詰ますことができます。
また馬になると全方向に1歩は動けるため、例2のように、頭金と同等の詰ませ方が、左右を含めて盤の端にいる玉に対してできます。
歩(ふ)の動かし方と詰みの例
歩の動ける範囲
歩は、正面に1歩のみ動けます。
と金(ときん)の動ける範囲
歩は成るとと金になります。
と金は赤字の「と」で表されます。動かし方は金と同じです。
歩(と金)による詰みの例
歩は、不成でで動けなくなる範囲はありませんので、 基本的にはと金に成ることで、図のような詰みの形があります。
禁じ手:打ち歩詰め(うちふづめ)と二歩(にふ)
歩の特殊ルールとして、禁じ手が2つあります。 打ち歩詰めと二歩です。
打ち歩詰めは、持ち駒から歩を打った手で詰ますことです。 これは反則負けになります。 盤上の歩を動かす場合は、歩のまま詰ましても問題ありません。
二歩は、同じ列に歩を2枚置くことです。 こちらも反則負けになります。 と金については問題ありません。
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技術解説:合い利かずの判定と無駄合いの実装
詰将棋の解説は以上です。これですべての駒の動かし方の解説を載せました。ぜひ遊んでみてください。
ここからは、自動生成☆詰将棋の中で、最も苦労したと言っても過言ではない、合い利かずの判定と無駄合いの実装について、技術解説をします。
基本的な部分の解説はこの記事に記載していますので、 ぜひそちらもお読みください。
合い利かずの判定は実際に合駒を試すしかない
合い利かずの判定は、合駒を打って調べるしかありません。
例えばこの図は、実戦でもよく出てくる合駒利かずの詰み形です。 一見、合駒をすることで玉が前進して逃げられそうですが、合駒を取ると同時に成ることができるため、実際には逃げられません。
つまり色々な合い利かずのパターンがあるため、最新AIならそれも検出してくれるかもしれませんが、 本記事の単純な全検索プログラムでは、合駒を打ってみて、取ってみて、詰むかどうかを調べる必要があります。
取られた駒によって詰む詰まないが変わる
さらに複雑なのが、何を合駒するかによって詰む詰まないが変わることです。
合駒は取られると先手(攻撃側)の持ち駒になるので、この駒が持ち駒になったら詰む、この駒なら詰まない、なども考慮する必要があります。
「無駄合い」という駒を用意
結論としては、「無駄合い」という駒を用意して対応しました。
より具体的には、実際には存在しない「成玉」を、後手が直接打てるようにして、解決しています。
長距離の王手に対して、「成玉=無駄合い」を合駒してみて、攻撃側が取ることで、詰めば、無駄合いということになります。
「無駄合い」は持ち駒に加えない
「成玉=無駄合い」を打たれたら、先手はそれを取らなければならず、また取っても先手持ち駒には加えない、といった特殊なプログラミングもしています。
こうすることで、後手が「成玉=無駄合い」を合駒し、先手がすぐにそれを取り、先手の持ち駒が増えなくても詰むならば、実在の駒を合駒してもその駒が先手持ち駒に残る形で詰むため、無駄合いであることが確認できます。
全種合駒を回避
工夫せずにプログラミングすると、持っている全種類の駒を合駒し、すべて詰むことを確認してようやく無駄合い判定ができます。
その方向でも工夫の余地はあると思いますが、「成玉=無駄合い」駒を使うことで、全種合駒しなくても無駄合い判定ができるようになり、効率的に詰将棋が解けるようになりました。
補足:詰まなかった場合
もし「成玉=無駄合い」で詰まなかった場合は、それだけで詰まないと確定したわけではありません。 実際に後手の持ち駒の中から合駒をして、それを先手が取って持ち駒に加えて利用しても詰まないか、あるいは取らずに別の攻め方で詰まないか、などを確認する必要があります。
例えばこの図の7手詰です。▲1三香に対して▽1二への「成玉=無駄合い」では詰みませんが、実際には、桂歩以外の何を合駒しても詰みます。 歩は二歩の禁じ手で打てず、桂はすべて盤上にあり後手の持ち駒にありませんので、後手は詰みを解除できません。
こちらは後日、詰み手順をアプリで確認できるようにしますので、気になる方は少々お待ち下さい。
まとめますと、「成玉=無駄合い」を打った場合に、すぐに取って持ち駒に加えなくても詰む場合は何を合駒しても詰みますが、詰まない場合は詰むか詰まないかをさらに確認する必要があります。
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まとめ
本記事は、自動生成☆詰将棋Webアプリケーションのレベル6:本格的な1手詰です。
玉および金銀桂香歩に加えて、大駒と呼ばれる飛と角を追加し、これで全種類の駒が揃いました。 楽しく遊んでいただけましたら幸いです。
まだ合い利かずと無駄合いの実装について解説しました。 少しでも興味を持っていただけましたら嬉しいです。
補足
- 記事の校正/添削に生成AIの Anthropic Claude を利用しております。
- 画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseのZen Antiqueを使用しております。
- 画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseのNoto Sans Japaneseを使用しております。
- 画像内のラスタライズ文字フォントにOpen Font LicenseのLimelightを使用しております。
- ※各社の登録商標または商標について「®」「™」等の表記はしておりません。
- (本記事公開後)技術解説:合い利かずの判定と無駄合いの実装に補足を追加しました。
- (本記事公開後)Webブラウザーのサイトデータに「最後に表示された問題」を保存するようにしました。
カテゴリー:Webアプリケーション,自動生成☆詰将棋
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